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ドラマ『集団左遷』の原作本ということでさっそく読んでみました。

1992年9月に刊行された『支店長、最後の仕事』を新装版『銀行支店長』と名を変え文庫化したものです。

 

一言でいうと昭和の価値観って感じの本でした。

正直言ってあまり肌に合わないな...と思ってしましましたね。

感想と共に本気でレビューしました。

 ネタバレありなのでまだ未読の方はご注意ください。

『銀行支店長』あらすじ&ざっくりストーリー

動機のライバルも立て直しに失敗した三友銀行最難関の支店、飯田橋支店の新支店長を副頭取に命じられた片岡史郎。そこは、吸収合併した信用金庫の旧本店だった。社風も目標達成への厳しさもなにもかも違うところで、闘う支店長として銀行マンとして自ら先頭に立ち、押し寄せる難題に立ち向かう片岡だが!?

主人公・片岡史郎は合併した信用金庫の風土が色濃く残った飯田橋支店の立て直しを命じられる

最初は冷遇されるも徐々に出来上がっていく信頼関係

立て直しの成果が見えてきたところで詐欺被害に!!

責任を取って主人公は魂をささげた銀行を辞職

大まかにはこんな感じのプロットです。

立て直しに全力を尽くす主人公ですが最後は詐欺被害にあい銀行での居場所がなくなるっていう残酷なストーリーです。

 

ココが気に入らない新装版『銀行支店長』

めちゃくちゃ価値観が昭和

なんていうか価値観が昭和なんですよね。

仕事に魂をささげてバリバリ働く男がカッコいいって感じで描かれてて妙だなって印象を持ちました。

1992年にはもう時代遅れになりかけていた主人公の仕事観。時代に取り残されつつも輝く企業戦士って感じで描かれています。

こんなん今読んだら古臭く感じるのは当たり前ですね。

あぁ。こういう時代もあったんだなと思って読まないと違和感だらけで前に進めません。

 

使い捨てられても肯定的

主人公は家庭を顧みず身を粉にして働いて、成果をあげるわけです。

それが詐欺被害にあったということで一発退場。

銀行員だからワンミスで居場所がなくなる。ここまではわかります。

ラストで主人公はこう思います。

この旅行から帰ったら俺はもう一度挑戦する。時代遅れでもなんでも構うものか。寝る時間を削ってでも、取り組みたい仕事を見つけて、とことん打ち込んでやるんだ。

えぇ...前向きすぎじゃない?

社会の不条理を恨むとかさ...使い捨ての駒にしかなれなかった自分の生き方が間違っていたと気づくとかさ...

そんなん抜きで「次の仕事見つけよ」ってたくましすぎだろ。もっと絶望しろよ。

 

プロットがちょっと甘い

主人公は自分の同期でライバルだった須崎が辞表を書くまで追い込まれた支店の立て直しを任されるわけなんですが...

そこにいたのは旧大昭和信用金庫の職員たち。

なにか色々嫌がらせなどがあるかと思いきや特になし。

別に普通でしたね。大昭和信用金庫の人たちの抵抗と言えば夜7時には帰ることですかね。三友銀行系の人たちは帰宅が11時なんて当然のようにこなしていたので。

エースであり大昭和信用金庫の象徴ともいえる真山とはなんとなく信頼関係が出来上がるっていう展開でした。

もっとドラマがあっても良かったんじゃないかなと思います。逆にこの展開がリアルなのだろうか...

 

あと最初の登場から異彩を放っていたベテランの庶務課長武田が特になんの活躍もなかったのも気になりました。何かの伏線かとワクワクしていたので、少し残念でしたね。

江波戸哲夫さんは緻密に伏線を張っていくタイプではなく、書き味で読ませてしまうタイプの作家さんのようです。

 

江波戸哲夫『銀行支店長』の評価はぶっちゃけ高い

なんやかんや書きましたが『銀行支店長』の読み味は素晴らしいものがありました。

シンプルにおもしろかった!!

エリートサラリーマンである主人公の思考がめちゃくちゃリアルなんです。こんな奴いるよなぁ...

主人公の尊敬できない思考を嫌悪しつつもページを読み進める手が止まりません。

ぐいぐい読ませる。登校拒否の娘と止められても出勤する主人公の対比が良かったですね。

娯楽としての完成度は高いと評価せざるを得ません。共感できる部分は少ないですが、こんな時代もあったんだなと思えば充分楽しめると思います。

 

『銀行支店長』原作ドラマ化は大丈夫?

ドラマ化されるんですけどぶっちゃけコレ大丈夫かぁ!?

娘が不登校になっても考える余裕がない。それだけ仕事に捧げても最後は出世の道を閉ざされ切り捨てられる。年収1500万のためにどれだけの犠牲を払ったんだって話ですよ。

そしてこの小説はそういう屍の上で成り立っている社会、男の生き方を肯定している感じがあるんですよね。

主人公は口にこそしませんでしたが数字がでないなら残業して当然。自分は忙しいから子供のことは全部妻に任せる。対応できないなら専門家に金を払って解決してもらおう。

こういう思考でしたからね。考え方がいろいろな体験を通して変わっていくわけでもない。

一歩間違えば社会問題の権化みたいな存在ですよ。

 

ドラマ版ではどういう風にこういった部分が丸められるのか。期待したいと思います。

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