
日曜劇場で池井戸潤最新作が放送されることとなりました。
本作は左遷人事を受けたサラリーマンの再起をかけた大逆転人生を描いたドラマです。
物語の主軸は『アストロズの復活』と『出世競争』の2つとなっています。
今回は古豪と言われ低迷しているラグビーチーム『アストロズ』の復活に迫っていきたいと思います。
最終回ではどんなラストが待っているのでしょうか?
では早速見ていきましょう~
社内政治のネタバレはこちら
春クールの『半沢直樹』のネタバレもしています。
『ノーサイド・ゲーム』キャスト
君嶋隼人-大泉洋
柴門琢磨-大谷亮平
佐倉多英-笹本玲奈
岸和田徹-高橋光臣
浜畑譲-廣瀬俊明
本波寛人-天野義久
安西信彦-齊藤祐也
佐々一-林家たま平
友部祐規-コージ(ブリリアン)
里村亮太-佳久創
中本元気-勝山翔
玉木俊太-榎本鉄平
高輪祐太-眞弓葉詩
飯野雄貴-飯野雄貴
西荻崇-田沼広之
岬洋-鶴ケ﨑好昭
林田公一-株木孝行
立川悟-水本竜弥
端本太郎-端本太郎
大和航平-北川勇次
仲村慎祐-仲村慎祐
伊吹誠介-伊吹誠介
森本竜馬-森本竜馬
石川悠太-石川悠太
秋元太一-板垣悠太
小野勘太-邉津勘太
小西大樹-小西大樹
戸村銀太郎-髙橋銀太郎
岩爪航-岩爪航
井上卓哉-井上卓哉
新井龍一-新井龍一
阿久根潤-阿久根潤
工藤元気-工藤元気
この『アストロズ』のメンバーは厳正なオーディションが行われラグビーと演技の両方を求められたようです。
エディージャパンのキャプテンなど元日本代表として活躍したラグビー選手も数名含まれているのでそのプレーにも注目が集まります。
スタッフは世界に誇れるラグビーチームになったと表現しています!!
ここからが本当のネタバレです。
詳しいキャストはこちら
【ネタバレ】素人が古豪復活に導く!!
ラグビーチームのゼネラルマネージャーを兼務?
皆様、本日 #上川隆也さん クランクイン❗️でした。
颯爽と歩く滝川という役どころ。 #大泉洋さん の敵役なのですが、立ち向かうには強大な‥😰#池井戸潤 #西園寺の名推理のあとはぜひ❗️ #ノーサイドゲーム pic.twitter.com/o1EnMkx6Bh— 日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』 (@noside_game_tbs) 2019年6月14日
経営戦略室で働く君嶋隼人は天敵であり常務取締役として出世街道驀進中の男・滝川桂一郎とカザマ商事の買収の案件でもめ事を起こします。
君嶋は納得のいかないものとは徹底的に戦うことを信条としており常務取締役であろうと会社の不利益になることは断固として反対する男です。
営業部と滝川のメンツをかけて挑んだ買収案件は、結局取締役会で否決されることになる。
しかし、なんとその翌週に人事から「横浜工場総務部長」という左遷人事をくらう。
完全に滝川の恨みを体現した復讐人事と言わざるを得ない・・・
「横浜工場総務部長」はトキワ自動車ラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャーを兼務することが慣例となっている。
ラグビー素人がゼネラルマネージャーの地位に就くことは異例であり部員からも心配の声が出ていた。
ラグビー部の現状を知る
端的に言えばラグビーは会社の誇るべきものではなく、お荷物的な存在だった。
一番の理由は毎年16億円程度の支出を生み出し、収益は0という事実があったからだ。
その理由はラグビーの社会人リーグである「プラチナリーグ」にあった。
基本的にプラチナリーグの試合は、日本蹴球協会が主催する”興行”なのだ。
まずプラチナリーグに参入するチームは1,500万円の参加費を協会に収めその資金を使って協会が競技場の使用料や運営スタッフ、宣伝広告、チケットの販売管理などを行っている。
余剰資金でチームの移動費・宿泊費の負担なども行うこととされている。
そのためチケット収入などは一度協会に集約され、収入の実績に応じてチームに再分配する仕組みになっている。
しかし平均の試合観戦人数は3,500人程度で収入を増やすことが出来ず協会側が負担するコストの穴埋めという体でチームに還元されたことは一度もない。
それだけではなくチームが低迷し昨年は2部への降格を争ってギリギリ残留した弱小チームとなっており、古豪と呼ばれる存在だった。
滝沢は以前ラグビー部の副部長を務めていただけあり的確に問題点を指摘し、役員のほとんどは同意の否定的な意見を持っている。
にも関わらず、社長の島本は『アストロズ』を社会貢献として位置づけておりその意見を押し通している。
つまり現在70歳の社長が退任すれば現状の『アストロズ』に未来はないと言うことなのだ。
- 収益0
- チームの弱体化
収益0はサラリーマンは許さない!!
しかしド素人の君嶋は、経営のプロとして「アストロズ」を新規事業に見立て様々な政策を行っていく。
君嶋は経営戦略室で日夜トキワ自動車の収益面を考えてきた男だった。
そのため収益0の現状を自分でも受け入れることが出来ず現状改善は、ラグビー部存続にはマストだと考えていた。
収益0の被害を受けているのは『アストロズ』を抱えるトキワ自動車だが、問題を抱えているのは協会である。
そのため君嶋は協会に改正案を持ち込みラグビー界の体質を変えるべく動き出す。
しかし協会側はラグビーはアマチュアのスポーツでありあくまで”興行”であり、利益を追求する企業とは違うと聞く耳を持つことはなかった。
賛同を得ることは出来ず、リーグ全体で動くことが出来ないが『アストロズ』としてチーム単位で活動することにする。
まず始めたのは『地域密着』を根ざすためのボランティアや病院回り、ラグビー教室である。
集客力を向上させるには人気を上げることが最重要で顔を売ることを目標として動き出したのだ。
新監督を就任させ”勝てるチーム”に・・・
続いて本日発表になりました、 #大谷亮平さん
男らしく、スポーツマンなのです❗️
しかし、 #大泉洋さん 演じる君嶋との因縁もあり‥😅#ノーサイドゲーム #松たか子 #上川隆也 pic.twitter.com/Z0wmNmndVw— 日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』 (@noside_game_tbs) 2019年6月16日
君嶋が就任した段階で昨シーズンの成績不振を理由に前任の監督の退任が決定していた。
就任早々に大きな岐路に立たされた君嶋は優勝を争えるチームを作るには”勝てる監督”が必要だと考えたる。
大学時代のクラスメイトであり城南大学を3連覇に導いた名将・柴門を招聘することにした。
柴門は3連覇を果たしていたが、画期的なアイディアを取り入れ伝統をぶち壊すことからOBに不信感を抱かれており同じく名将の津田から更迭される形で辞任していた。
さらにその津田は「アストロズ」のライバルチームである「サイクロンズ」の監督を務めていたことから逆襲にもうってつけのリーグだったのだ。
これが柴門監督が就任を承諾した時の返事です。
2年で優勝争いが出来るチームにする。だが、優勝までは約束できない。
優勝を争うチームと、本当に優勝するチームにはかなりの差がある。そこまでできるか分からない。
さらに柴門は就任にあたり選手一人一人に手紙を送る。
大学リーグと社会人リーグというカテゴリが違う就任で心配していた選手たちも全幅の信頼を寄せついていくことを決意する。
1年目のシーズンが始まる
柴門が目指すチームは今までのチームとは違い超攻撃的なラグビーだった。
開幕直前まで求めているレベルが高すぎて試合で消化しきれないという問題を抱えていた。
「練習で10回やって1回でも失敗するプレーは、その1回が本番の時に出る。」と繰り返し練習し続けた。
それでもスター選手の浜畑や本波は違和感を感じており、キャプテンの岸和田の信じるしかないという言葉に信じ練習を続けていた。
そんな微妙な空気を一変させたのが開幕戦だった。
トキワスタジアムで迎える開幕戦は毎年3千人程度だった観戦客が1万2千人で埋め尽くされていたのだ。
ラグビー教室の生徒や家族が連れられ熱狂的なファンとして応援にも力が入っていた。
そんな姿に刺激され第4節まで全勝しサイクロンズ戦を迎える。
チケットは全席完売で2万人が押し寄せた一戦は一進一退のシーソーゲームを演じるかに思われたが、前半に圧倒され7-21で折り返す。
柴門はここでスター選手でチームを牽引する存在である里村を下げ新人の佐々一を投入する。
落胆の観客とは裏腹にチームは息を吹き返し逆転まであと一歩まで迫るが力尽きてしまう・・・
結果的にホワイトカンファレンスで2位という成績を収めプレーオフに進出するも敗退してしまう。
一方のサイクロンズは勢いそのままに優勝して見せた。
3位でもラグビー部のピンチは変わらない・・・
君嶋の就任1年目から好成績を収めた『アストロズ』だったが、状況に変化はなかった。
集客に改善の兆しを見せたのは『アストロズ』のみで協会からの収益は0だったのだ。
自らが成功例としてモデルを見せているにも関わらず協会側から改善の取り組みは一切行われなかったのだ。
もちろん滝川はその事実を突きつけてきたが、社長の島本は期待していると救いの手を差し伸べてくれる。
毎年の報告会での光景を見た君嶋だったが、事件は発生する。
社内トラブルで滝川が左遷され後釜には経営戦略室時代の上司にあたる脇坂が就任した。
天敵の失脚でラグビー部に追い風が吹くと思ったが、脇坂は就任早々に予算縮小案を打ち出したのだ。
天敵と考えていた滝川は”地域密着”にイベントを行う予算増加案も承認し献身的な意見と客観的な意見で背中を押してくれていたことに気が付く君嶋。
将来の廃部を訴える脇坂が本当の天敵だったのだ・・・
優勝しても『アストロズ』に未来があるか分からなくなってしまった。
期待と不安が交錯するオフシーズン
部のこんな状況を受けてチームを牽引する存在だった里村がサイクロンズへの移籍を決断してしまうのだ。
チームの戦力ダウンと精神的な動揺は隠しきれないうえライバルチームが戦力アップしてしまう。
しかし君嶋には移籍承諾書を出さないと言う選択もあった。
選手は移籍承諾書がない状態での移籍は1年間の公式戦出場停止になる。
それでもキャプテンの岸和田を始めチームの全員が移籍承諾書発行に賛成し里村の背中を押す。
「必ず後悔させてやるから、覚悟してろ。オレたちはサイクロンズをこてんぱんに負かして優勝する。そうだな、みんな。
お前は自分がいないとオレたちが勝てないと思っているかもしれないが、オレたちは平気だ。だから、お前がどこへ行こうと勝手にやるがいい。
だが、だらしないプレーをしてアストロズの名を汚すことだけは絶対に許さない。
最後にオレたちからお前に餞別がある。これは俺たちからの決意表明であり、お前に対する挑戦状でもある。
それでもやはり戦力ダウンを嘆く君嶋だったが、柴門は佐々一が既に里村を超えていると判断しており、里村もそれを悟って移籍したと断言する。
そして柴門は優勝するための最後の希望であり浜畑と同じポジションの大学生である七尾を獲得する。
2年目(勝負)のシーズンが始まる
アストロズは七尾、佐々一、友部等の若手の台頭で確実なチームアップを図れていた。
もちろん浜畑は出場機会が減少したものの依然としてチームの大黒柱として機能していた。
ホワイトカンファレンスに所属した2年目は全勝でグループリーグを勝ち上がりプレーオフに進出する。
1回戦も45-7で圧倒するし決勝進出を決める。
決勝のサイクロンズ戦ではキーマンとなった七尾が徹底的に封じられ7-21で前半を折り返す。
柴門はここで浜畑を投入するが七尾を残し勝負に出る。
この采配が勝負を決め後半に大逆転し優勝を果たす。
フルタイムを迎えたグラウンドは歓喜の雄たけびを上げている勝者の背後には地面に崩れ落ちた力尽きた敗者の姿があるはずだった。
しかし、この試合ではグラウンドに膝をついたサイクロンズの選手を立ち上がらせ握手をし、お互いに肩をたたいて言葉をかけあう姿があった。
これがノーサイドの精神なのだ。ラグビーなのだ。
終わってしまえば勝者も敗者もない代わり、終わるまでは徹底的に勝利にこだわって技術と体力、知略の全てを尽くすー
その相反する現実を許容するだけの精神性こそ、ここに証明されているものだ。
君嶋の最後の戦い
弱小チームとして低迷していたチームが日々の努力を重ね遂に優勝したチームを間近で見ていた君嶋はチームの存続のために戦うと宣言する。
「ラグビーと違って、俺の戦いにルールはない。
結果が全てだと思っている。お前らのラグビー人生がかかっているんだ。
そのためにオレは、命を懸ける。
お前らひとりひとりのために、応援してくれるファン全員のために、オレも絶対にー勝つ。」
そして来季の予算会議に挑む・・・
脇坂の根回しで予算縮小が既定路線の会議ではまたしても社長の一声で満額の予算を得ることになる。
これは君嶋が脇坂が滝川を陥れた証拠を掴み根回ししていたからだった。
更迭が確定している役員の意見に同調する役員など一人もいないのだ。
ノーサイドの精神が世界を変えていく
本日も撮影中です❗️
そして、情報の発表もありました❗️#大谷亮平さん #高橋光臣さん そしてラガーマンの #廣瀬俊明さん #齊藤祐也さん#大泉洋 #池井戸潤 #上川隆也 pic.twitter.com/f3O03B2sVP— 日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』 (@noside_game_tbs) 2019年6月16日
『アストロズ』の存続を勝ち取り優勝チームにまで変えた男は2年数か月ぶりに経営戦略室長に返り咲く。
『アストロズ』の姿を見た日本蹴球教会の専務は悪の根源であった会長を更迭し、君嶋に理事就任を打診する。
経営のプロとして改定案を提出し、ラグビー界の伝統を壊し発展させていくことを近うのだった。
柴門にもまたサイクロンズの監督で因縁の相手だった津田から練習試合の申し込みがあった。
その試合をスタンドから見ていた君嶋の隣には元天敵の滝川の姿があった。
「中身のない奴が一時の栄華を誇ったとしても、所詮、泡沫(うたかた)の夢だ。
君も私も、このチームも、そしてトキワ自動車という会社も、さらにいえばこの日本という国も、あるいは世界の全てがそうだ。
最後には道を過たず、理に適ったものだけが残る。
逆に言えば、道理を外れれば、いつかはしっぺ返しを食らう。自浄作用がなくなったとき、そのシステムは終わる。
だが、もっと大きなところで、どんどん理不尽がまかり通る世界になっている。
だからこそ、ラグビーというスポーツが必要なんだろう。『ノーサイド』の精神は日本ラグビーのおとぎ話かもしれないが、
いまのこの世界にこそ、それが必要だと思わないか。」
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まとめ
大泉洋さん演じる君嶋が弱小ラグビーチームを復活させる姿は爽快です。
どんな逆境にいても自分の考えを貫き時には仲間に助けられ進む姿はまさに主人公だと思いました。
「あれ?意外と活躍してなくね?」って心配になった方もいらっしゃると思いますが、
実は最初にもお話した通り、君嶋にはメインとなる『出世競争』パートがあるのでそちらも楽しみにしましょう。
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このネタバレは原作を元にしていますが一気に読み終えることが出来る作品ですので是非手に取ってみて下さい!!