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ドラマ『集団左遷』の原作本ということで新装版『銀行支店長』と同時に購入。

さっそく読んでみました!

 

熱きサラリーマンに待ち受ける残酷な運命...著者の江波戸哲夫さんは鬱展開が好きなのかな...

感想と共に本気でレビューしました。

 ネタバレありなのでまだ未読の方はご注意ください。

小説『集団左遷』あらすじ&ざっくりストーリー

社内で無能の烙印を押された五十人がひとつの部署に集められた。三有不動産首都圏特販部。その本部長を命じられたのが、篠田洋だった。不動産不況の中、売り捌けるはずのない物件と到底不可能な販売目標を押しつけられ、解雇の瀬戸際にまで追い込まれた五十人を守れるか。篠田の絶望的な闘いが始まった!

世は大不況。どこもかしこも人員整理。主人公が勤める三有不動産も人員を余らせていた

首都圏特販部という部署を任される主人公。首切り一歩手前の社員たちが集められた解雇理由作りのための部署だった...

ノルマを達成できなければ首都圏特販部は解散。解雇されてしまう。だからこそ背水の陣で臨む主人公たち

なんとか首の皮一枚繋ぐ契約が決まりそうなところで副社長が妨害。契約がとん挫する

主人公の篠田は絶望し自暴自棄に...最終的に交通事故で死亡

大まかにはこんな感じのプロットです。

中盤希望を見せながらも最後は絶望へ...悪趣味なストーリーですね。

 

ストーリーの全貌を詳しく紹介

1.確定的な篠田の死

まずこの小説は篠田の妻が篠田の日記を涙ながらに読むシーンからスタートします。

つまりバッドエンドが約束された小説なんです。

その日記には仕事のこと、篠田の思いが書き込まれていました...

どこで物語が絶望に転じるのか?篠田の死の原因はなんなのか?

ワクワクしながら読み進めることができました。

 

2.首都圏特販部という名の左遷

バブルがはじけ不動産不況が訪れ、主人公の勤め先三有不動産も人員の整理が必要な経営状態に...

そこで経営陣は三有不動産の落ちこぼれを首都圏特販部という部署に集め、厳しいノルマを課すことに。

もしノルマが達成されなければ首都圏特販部は解散され、部員たちは解雇されてしまう。

主人公はそんな首都圏特販部の部長を任され落ちこぼれ達を率いることになります。

生き残りをかけた戦いが始まりました!

 

3.主人公たちを阻む数々の妨害工作

そもそも落ちこぼれたちをまとめ、ノルマを達成させることが難しいのに主人公たちは宿敵の副社長・横山から妨害を受けます。

横山は首都圏特販部が失敗に終わり全員の解雇を望んでいました。

営業本部から営業の資料が借りられなかったり、広告費は全くかけられなかったり....第二営業部長の花沢をスパイとして使ったい、先回りして契約できそうな案件を横取りしたり...

 

4.闇から見出す一筋の光

ノルマは達成不可能かと思われましたが、奇跡的に横浜商事が社宅を買うということで大口の契約が決まりそうに!

横浜商事は値引きを17%要求したが、うまくかわし12%+倉庫を用意するということで合意。

コレが決まれば首都圏特販部が存続できる。絶望的な状況の中でかすかに希望が。

 

5.希望から一転絶望へ

要求された倉庫を用意し下見も済ませたにもかかわらず横浜商事との交渉は直前で決裂します。

この時点で首都圏特販部の解散が決定的に...

主人公は自暴自棄になり飲み屋で荒れます。その帰りたちの悪いキャバクラに入ってしまい、そのまま逃走。

その逃走中に道路を飛び出しタクシーに跳ねられます。

篠田はためらいも見せずにそこを走り抜けようとした。だから、「自殺していようとしているのか、精神異常者の行動のように見えた」とやはり何人もが証言した。

P418より

こういった記述もあるので篠田は死んでもいいと思っていたでしょうね。

 

6.結末

横浜商事の契約がとん挫したのには裏で副社長横山が関わっている説が濃厚でした。

「わからない・・・。全く荒唐無稽でよければ、金をやるとか、脅すとか、少し時間をおいて他のずっと有利な物件を世話する約束をするとか・・・」

P406

急に契約がとん挫したので読者のわたしもめちゃくちゃモヤモヤしましたがしっかりラストで真相が明かされています。

首都圏特販部が解散され時間が経過した後に横山が横浜商事に2割引きで社宅用マンション売りたいと提案。

社長はその契約が首都圏特販部が進め、とん挫したと知っていたことから、横山と横浜商事に聞き取り調査し横山が手をまわしたと知ります。

それで横山が解雇されるというところで物語は終わります。

主人公が死に、首都圏特販部のほとんどが解雇され、散々邪魔をしてきた横山も三有不動産を去ることになるというヘビーな終わり方でした。

なんだか空虚な気持ちでいっぱいでしたね。

 

【レビュー】小説『集団左遷』感想

落ちこぼれ達を必死にまとめ上げ奮起しようとする主人公が熱い!!

最初は落ちこぼれ達が主人公に感化されて立派になっていく展開かと思いきや、部員たちはほぼ足を引っ張ったのみでした。結局ほとんど成約は取れず、部長たちが頑張ってこぎつけた横浜商事の契約もとん挫。

なんだか妙にリアルでしたね。わめいて文句をいう描写は沢山あっても活躍した描写が皆無っていう...

 

希望が見えてきたところで絶望に叩き落すというパターンは新装版『銀行支店長』と同じでした。

こちらのほうがまだ、最初にバッドエンドを匂わせてくれていたので心の準備ができていましたが...

虚無感に包まれる小説でした。

もっと救いがある展開でもいいのにと思いつつも、サラリーマンが向き合っている現実ってこんなものなのかなぁと納得している自分もいました。

 

どうなる?ドラマ『集団左遷』

ドラマ化するということで読んでみたんですが、これドラマ化するのか!?っていうのが正直な印象です。

小説では不動産会社が舞台なんですがドラマ版では銀行を舞台に変えるようです。

結果上手くいかずほぼ全員解雇。主人公は交通事故ってさすがにドラマ版では結末を変えるんではないでしょうか?

あまりにも残酷すぎます。

『半沢直樹』を意識して作るのだと思いますが、江波戸さんと池井戸さんはそもそも違うスタイルの著者。

ドラマがどうなるのか楽しみです。

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