さぁ始まりました半沢直樹!

「やられたらやり返す、倍返しだ!!」などの名言とともに42.2%の視聴率を記録した大ヒットドラマです。

 

原作「ロスジェネの逆襲」を元にドラマのネタバレをしていきたいと思います。

今作は買収の話となっており難しい部分もあったので、簡単に解説しています。

 

前回は左遷して終わるというまさかのラストでしたが、今回半沢の逆襲はあるのか?

銀行復帰は叶うのか?注目して最後まで見ていってください。

 

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半沢直樹1部ネタバレ

ドラマ見る前に押さえておきたいポイント

プロパー社員と出向社員の確執

この物語のキーワードとして私が考えるのは"確執"です。

舞台は半沢が出向になった東京セントラル証券なのですが、そのセントラル証券には2つの確執があり一枚岩ではないということを押さえておいてほしいです。

 

東京セントラル証券は東京中央銀行の子会社であり、2種類の社員が存在します。

1種類目が半沢のような出向社員です。

この出向社員の最大目標は東京中央銀行に返り咲くことです。

ここで問題を起こし子会社ではない会社に出向を命じられた時は片道切符と言ってバンカーとしての死を意味しています。

 

そしてもう1種類がプロパー社員です。

新卒入社している社員のことで、この会社での出世が目標になると思われます。

しかし上層部は出向社員で埋められており、役員は誰一人としてプロパー社員がいません。

今回登場する諸田のように出向社員を贔屓する上司が多いため、プロパー社員は苛立ちを抱えています。

 

プロパー社員はどこか上からの出向社員に苛立ち、出向社員も銀行員としてのプライドが証券会社勤務を許していないという状況にあります。

 

そしてもう一つが世代間での確執です。

こちらはどの会社でも当てはまることなので想像しやすいと思います。

 

今回準主人公の位置付けにもなっている森山はいわゆる就職氷河期を生き抜いてきたロスジェネ世代です。

厳しい就職活動の中で証券マンになった自負を持っており、能力もないくせにイキっているバブル世代の上司をとことん毛嫌いしています。

原作ではそこまで描かれていませんが、逆にバブル世代が「今の若い奴わな...」とロスジェネ世代を過小評価しているのも事実ですよね。

 

こう言った確執が半沢直樹では見所の一つである裏切り者を生んでしまいます。

 

主要な登場人物一覧

半沢直樹(堺雅人)


東京中央銀行のバンカーで、大阪西支店融資課長から本部営業第二部次長に転じ、銀行内で行われていた数々の不正を明らかにするも、まさかの出向を命じられ東京セントラル証券に赴任することに。

曲がったことが大嫌いで誰にでも噛みつく!?性格で銀行内からは厄介な人物として扱われている反面、本部営業第二部での人気は凄まじく一度仕事をすれば優秀なのが伝わってくる男です。

ちなみに今回の物語は着任して1ヶ月程度経った時から進行していきます。

 

森山雅弘(賀来賢人)


東京セントラル証券のプロパー社員で半沢の部下。

今回の物語を大きく左右する電脳雑伎集団の担当。

中学、高校時代は相手企業である東京スパイラル社長・瀬名と親友で、瀬名の父親がバブル時代に株の失敗という目にあい瀬名が退学していったことをキッカケに株価の新聞欄をチェックするようになる。

そこことが東京セントラル証券に入るキッカケにもなっている。

プロパー社員であるため出向組を毛嫌いしている。

 

伊佐山泰二(市川猿之助)


東京中央銀行本部証券営業部・部長。

大和田常務を失脚させた半沢に恨みを抱いており、それ以来半沢を敵視している。

証券営業部は優秀であると自負しており、東京セントラル証券の案件を横取りする。

 

三笠洋一郎(古田新太)


東京中央銀行・副頭取。

証券部門出身で伊佐山に目をかけている。

今回、伊佐山が持ってきた東京スパイラル買収では「全責任を取るからスキームも含めて一任して欲しい」と頭取の中野渡謙に打診している。

 

平山一正(土田英生)

電脳雑伎集団社長。

拡大成長を遂げてきたが近年は本業で苦戦している。

しかし平山は常に積極的な施策を打ち出し現状の打開を図る人物で、今回ライバル企業である東京スパイラルの買収を東京セントラル証券に打診する。

会社は平山夫妻による独裁政権で部下の意見に聞く耳を持たず、常に利益優先の合理主義者。

 

瀬名洋介(尾上松也)


電脳雑伎集団のライバル企業、東京スパイラルの社長。

東京スパイラルは独立系のウェブサービス開発会社で検索エンジン「スパイラル」を開発、運用し、その利便性から若者を中心に利用され、売上1000億円を超える規模に成長している。

東京セントラル証券の森山とは中学・高校時代の親友であり...

 

郷田行成(戸次重幸)


PC・周辺機器販売の大手企業であるフォックス社長。

堅実な人物として知られている人物。

 

買収のアドバイザー契約でセントラル証券ウハウハ!?

東京セントラル証券に重要顧客として扱われているIT企業・電脳雑伎集団がライバル企業である東京スパイラルを買収したいと話をもちかけます。

これはパートナシップ契約を結んでお互いに利益を出そうというセントラル証券にとっても嬉しい誘いです。

 

しかし問題が2つありました。

1つ目はライバル企業の買収ということで敵対的買収になる可能性が高い。

2つ目は売上高比較でも電脳雑伎集団は3,000億円で東京スパイラルは1,200億円と買収するにはリスクが大きすぎる案件だということです。

 

なぜか?

簡単に言うと手元資金が足りないからです。

株式発行や直接融資をすればなんとか買収は上手くいくと思われるものの、その分利息負債を抱えることになる

当初の概算では買収には1,500億円程度の資金が必要になり、売上の半分に近い借金を抱えることになると予想されました。

 

しかしこれだけの問題を抱えながらも東京セントラル証券は商談に乗ると決める。

その理由としては収益に大きく起因する取引であること、そして買収実績を作ることで今後の仕事に影響を与えてくれることが挙げられます。

 

この取引おかしくない?

先程私は電脳雑伎集団が東京セントラルの重要なお客と言いましたが、それは上場の際に主幹事を務めたからです。

しかし社長の平沢は損得感情でしか動かない人間で、担当の森山の提案に一度でも乗ってきたことはなく、恩義でこの大型案件を提案してきたとは考えられないといいます。

さらに言えば東京セントラル証券は東京中央銀行からの買収案件をかじった程度の経験しかなく、企業の命運が分かれるとも言える今回の案件を恩義という軽い理由で動くのはおかしいんです。

 

森山から言わせれば大手の証券会社や外資系の投資銀行であれば東京セントラル証券よりもっと信頼に足りると語っています。

ではなぜ東京セントラル証券に打診してきたのか?

 

東京中央銀行の横槍が...内通者は誰?

2週間後大型案件のスキームをまとめ電脳雑伎集団に持ち込むと...

その件はもういいと突っぱねられてしまいます。

2週間も音沙汰なしでパートナーとしては信頼におけないと断られてしまうのです。

 

今期の業績を左右しかねない案件の頓挫は東京セントラル証券に大きな波紋を呼び、着任して1ヶ月の半沢は人事部より片道切符の辞令をほのめかされる始末となってしまいます。

着任早々に大ピンチの半沢ですが翌日妙なことを耳にしてしまいます。

 

同期で銀行に勤めている渡真利忍から東京中央銀行の証券部が電脳雑伎集団の東京スパイラル案件を請け負うという情報が流れ込んでくるのです。

つまり、子会社の案件を横からかっさらったのは親会社である東京中央銀行ということです。

 

電脳雑伎集団の平沢は中国進出の資金として東京中央銀行から多額の資金を借入しており、その圧力が加わったのではないかと容易に想像できた。

しかしなぜ東京中央銀行は電脳雑伎集団の案件を知ることができたのか?

内部を疑っていた半沢だったが、数日後東京セントラル証券側の責任者だった三木が東京中央銀行の証券部に栄転することが決まった。

 

やられたら倍返しだ。

 

敵対的買収開始

敵対的買収とは?

対象企業の経営陣や親会社の同意を得ずに、対象企業の株を公開買い付けすることです。

ここで買収って何?って方も多いので簡単に説明すると、相手企業の発行株式の51%以上の株を持つと実質的支配を行うことができます。

なぜか?

それは経営の実権を握ることができるようになるからです。

では、どう言ったことが出来るようになるのか簡単に見ていきましょう。

ざっくり出来ること解説

  • 発行済み株式の3分の1超を取得すれば、重大な決定事項を拒否できる
  • 2分の1超を取得すれば、社長をはじめとする役員の選任をおこなうことができる
  • 3分の2以上を取得すれば、会社を解散・合併することができる

これらのことが出来るようになるため株式の保有数というのが会社にとって非常に大事だということがわかります。

 

話を物語に戻すと東京中央銀行はあるルートから東京スパイラルの幹部であり創業者の2人が最近辞職していることを突き止めます。

その2人が持つ株を買い取ることで30%程度の株を取得することに成功します。

これを足がかりに東京スパイラル株の買い取りを急ぐ東京中央銀行は敵対的な株式公開買付を発表します。

株式公開買付けとは?

ある株式会社の株式の買付けを、「買付け期間・買取り株数・価格」を公告し、不特定多数の株主から株式市場外で株式等を買い集める制度のこと

 

これを受けた東京スパイラルの瀬名はライバル企業への買収をすんなり受け入れることはなく対抗することを発表するのです。

え?発表しなくても水面下でやれば東京スパイラルにバレないじゃん?
買付け等の結果、株券等所有割合が3分の1を超える場合には、当該買付け等は株式公開買付けによらなければなりません。

 

このルールに従って東京中央銀行サイドは電脳雑伎集団とともに株式公開買付けを発表しました。

 

東京スパイラルに出来ること

敵対的買収を宣言された瀬名は怒り狂いこのまま買収されるわけにはいかないと決断します。

そこにアドバイザーになりたいと太洋証券が話を持ちかけるのですが、その打開策はホワイトナイトを連れてくるという計画です。

これは電脳雑伎集団が株の買占めを進めても51%以上にならないよう、自分たちの新株を発行し信用できる第3者、つまりホワイトナイトに株を持ってもらうということである。

 

つまり母数を増やすことで支配を容易に出来なくするということです。

全体が100株しかなければ51株で過半数となってしまうが、200株を持っていれば過半数には101株必要になるということです。

 

しかしそこには大問題があります。

1つ目はそもそもホワイトナイトは容易に見つかるものではないということです。

今回のケースでは電脳雑伎集団が融資に東京中央銀行から1,500億を借入しており、ホワイトナイト側も1,000億程度は用意する必要があるということです。

メリットが曖昧な会社が善意で出してくれる金額ではありません。

 

もう1つが商法違反になる可能性があるということです。

新株発行そのものは違法ではないが、それが会社支配の維持を目的にする場合は法に抵触する可能性が高いのです。

そして最後の問題は株式の上位10社の合計出資比率が全体の8割を超えると一年間の猶予後に上場廃止、9割を超えると即時上場廃止となるということです。

つまり電脳雑伎集団とホワイトナイト、瀬名などの持ち株比率が上がり過ぎれば上場廃止になるということです。

 

それでも東京スパイラルはフォックスというパソコン機器販売の会社をホワイトナイトとして太洋証券から打診され動くしかなかった。

活路を見出したかに見えたが、フォックスの主要取引銀行は...

なんと東京中央銀行

 

裏切者発覚!?


一方で半沢は裏切者と思われる男を問い詰めます。

先日、証券部に栄転となった三木です。

 

情報をリークしたのか?と詰め寄ると自分ではないが真犯人は知っている。と答えます。

その真相に目をつぶる条件として栄転が与えられました。

しかし銀行証券部という花形に返り咲きキャリアを0から築き上げようと考えていた三木でしたが、待っていたのは証券部の雑用係でした。

 

騙されたと憤る三木は半沢に従うことを決め、真犯人が諸田次長であることを告げます。

この諸田も銀行からの出向組であり返り咲きを狙っていたのです。

当初はセントラル証券で実績を残そうと考えていましたが、計画の進捗を見てセントラルでは実行不可能だと判断し証券部の伊佐山部長にタレコミ、その見返りとして証券部への栄転&電脳雑伎集団の担当になることを希望していたのです。

 

半沢は三木を使い東京スパイラル買収計画の極秘文書を入手することに成功します。

 

東京中央銀行のスキームはすでに動いている

フォックスの業績は芳しくなく身売りするという噂まででる会社でありホワイトナイトになるとは考えにくい。

そして電脳雑伎集団をバックアップしている東京中央銀行がその資金1,000億をホイホイと貸すことは絶対にありえない。

つまり、これが東京中央銀行の敵対的買収スキームだったんです...

 

東京中央銀行&電脳雑伎集団&フォックス&太洋証券で裏取引が行われているんです。

フォックスはホワイトナイトの役割を終えた後は電脳雑伎集団に買収されるという計画です。

すでに取得している3割程度の株+フォックスがホワイトナイトとして取得する株式を足せば過半数を超える株式となり実質的支配をすることが出来るという筋書きです。

 

ここまでの半沢直樹をおさらい

ここまでで大まかな枠組みは理解できたと思いますが、用語説明などゴチャゴチャしていたので整理していきます。

まず、電脳雑伎集団は業績不振の打開策として東京スパイラルというライバル企業の買収をすることでIT業界のトップに立つことを目的にしています。

当初アドバイザーとして打診を受けた東京セントラル証券でしたが東京中央銀行に横取りされてしまいます。

それは内部の裏切りが原因ではないかと疑われています。

 

東京中央銀行は時間外取引を利用し見事に30%程度の株式を取得することに成功し敵対的買収を開始します。

一方で東京スパイラルもライバル企業にあっさり買収されるのは許せないと対抗策を考えます。

その対抗策というのがアドバイザーの太洋証券から打診されたホワイトナイトを利用した新株発行でした。

 

しかしこのホワイトナイトに打診されたフォックスと電脳雑伎集団そして太洋証券と東京中央銀行全てが裏で繋がっていることがわかります。株式を取得したフォックスは電脳雑伎集団に身売りすることで合意しているのです。

東京中央銀行は最初からこの計画を企てており、電脳雑伎集団はこれですでに取得している30%に加えフォックスが取得する新株を手にして東京スパイラルを実質的に支配するというスキームを完成させることになります。

 

反撃ののろし

この事実を知った半沢は東京セントラル証券が東京スパイラルのアドバイザーとなり東京中央銀行と対峙することを決意します。

子会社である東京セントラル証券が東京中央銀行に喧嘩を売るようなものですが、半沢は最初に喧嘩売ってきたのはそっちだしボコボコにしたるというまさに半沢直樹という行動をします...笑

 

そうはいっても半沢がやりたいというだけで物事が進まないのが会社という組織です。

半沢は会議にかけこの決意をふるいにかけます。

銀行に睨まれてしまうからマズイという声や、そもそもノウハウや実力そして東京スパイラルの状況が後手後手に回っている状況から反対意見が続出します。

しかし銀行にしてやられた怒りを覚えているのは半沢だけではなく出向させられてきた役員には見返したいという思いが強くありました。

 

東京セントラル証券の社長である岡は常日頃から銀行なんかに負けずに見返してやろと敵対心をあらわにしている男であり、半沢から突きつけられた千載一遇のチャンスにゴーサインを出します。

今度こそ失敗は許さん。必ず銀行の敵対的買収策を粉砕しろいいな。

 

 

東京中央銀行のスキーム破綻

まず半沢は宣戦布告を行うことにします。

内部告発で得た東京スパイラル買収計画という書類を太洋証券に突きつける。

全てを悟った太洋証券サイドに出来ることは東京中央銀行に助けを求めるだけだった。

 

数日後、東京セントラル社長の岡と半沢はもちろん東京中央銀行に呼び出しされ副頭取の三笠と担当の伊佐山と対面する。

半沢は副頭取に対してもスジ違いなことをしたのはそちらで同じことをしているだけ、利益相反といっても頭取は証券部とセントラル証券はライバルと口にしておりお客がベストと選んだパートナーがたまたま敵対しているだけだと説明します。

 

腹わたが煮えくりかえる思いだった三笠だが、子会社から電脳雑伎集団の案件を奪ったことを頭取に報告しておらず、バツが悪くなったため宣戦布告を受け入れる。

双方の顧客がそれで納得しているのであれば、それぞれが与えられた役割をきちんと果たせばいい。

そういうことでしたら、せいぜい恥を搔かないように頑張ってください。我々も容赦はしませんよ。それに、失敗しても、言い訳は聞く耳持ちません。半沢さん、あなたもそれは覚悟の上だとは思いますが

 

東京スパイラル最初で最大の策は逆買付け

裏で結ばれていた4社の密約でピンチに立たされていた東京スパイラルだったが状況は動き始めます。

半沢が4社の密約を暴いたことで東京スパイラルの瀬名は自分が騙されたことを知り東京中央銀行のスキームは破綻しました。

 

時を同じくしてフォックスの大幅赤字がリークされ東京中央銀行サイドが内部分裂を始めます。

電脳雑伎集団は東京中央銀行のスキームが狂った時点でフォックスを買い取ることはしないと断言し始めます。

東京中央銀行側はフォックスを買収することも含めて与信審査を進めており、フォックスがこのまま倒産にでも追い込まれればお金を回収できないという状況になり困ってしまいます。

 

そこで伊佐山は平山に打診するも聞く耳を持ってくれません。

どうにも困ったフォックスと東京中央銀行でしたが、あろうことか東京スパイラルがフォックスの株式公開買い付けを発表することに...

 

半沢と瀬名はフォックスの郷田にこれまでの罪を認め買収に協力してほしいと申し入れます。

電脳と東京中央銀行の買収計画をぶっ壊すのを手伝って欲しい。

それでも仁義を通したい郷田は先に救いの手を差し伸べてきた電脳雑伎集団を信頼しているからそれはできないと断りをいれる。

しかし当の電脳雑伎集団の平山は先ほども言ったように再建を手伝う理由はないし、そもそもメリットが少なすぎると突き放す。

郷田は迷いに迷った挙句、瀬名に頭を下げるしかなかった…

 

ここで気になるのがおいおい、なんでフォックスの買収に動くんだよ?裏切り者の会社だぜ?ってことですよね。

瀬名はこれはあくまで利益のためだと主張しており、東京スパイラルが運営するポータルサイトでフォックスの取り扱い商品を販売するだけでも魅力は十分にある。

その上で子会社であるコペルニクスというアメリカの通販会社の成長性に期待しており、東京スパイラルのポータルサイトのノウハウを組み合わせればアメリカ市場への足がかりになると考えているからです。

 

ここでのポイントは郷田は真の悪人ではないということです。

瀬名は自分のことを見る目があると自負しており、フォックスの郷田もホワイトナイトとして認めていました。

そんな人間なのにどうして敵になってしまったのかを整理していきます。

  1. まずフォックスは主力事業の低迷に焦り高リスク商品へ手を出し投資失敗による多額の損失を抱え自社の力で再興することは難しい状況になってしまう。
  2. そこに再建の手を差し伸べたのが電脳雑伎集団であり、東京中央銀行のスキームを使えば利用できると考えたのです。
  3. しかし東京中央銀行のスキーム破綻によりフォックス再建を手助けするメリットはなく平山は断りをいれる。
  4. どうにも困ったフォックスと東京中央銀行だったが、まさかの東京スパイラルが買収に動く。
  5. その理由はアメリカにある通販サイトを運営する子会社にあり、双方利益を教授できると考えている。

 

追い詰められたのはどっち?

この買収に事業的な利益が考えられることが目的だと言いましたが、将来的な利益増えても電脳雑伎集団から売却されたら意味ないじゃんって思ってる方も多いのではないでしょうか?

これが大アリなんです。

 

利益を生むかもしれない...IT業界に革命を起こすかもしれないという期待感は株価に直結します。

瀬名のスター性も相まって株価は急上昇するのですが、この株価の上昇は電脳雑伎集団が用意した買収資金では買収できなくなるという事態が起きてしまうのです。

 

期待感はあくまで期待感ですので時期に株価は落ち着く可能性が高いと考えられており、時間稼ぎにしかならないのは事実です。

しかし株式公開買付けは公開買付期間というものがあり公開買付開始公告を行った日から起算して20日以上で60日以内でなければならないと定められています。

この時間稼ぎは東京スパイラル側の唯一の足掻きでありながら、東京中央銀行側を大きく苦しめる事態となってしまうのです。

 

これを受けた電脳雑伎集団と東京中央銀行がうてる策は2つしかありません。

1つ目が株価が下がるのをじっと待って51%取得できる株価になると買付けを開始すること

2つ目が買収資金の再調達

 

ここで東京中央銀行の三笠副頭取と伊佐山は電脳雑伎集団に500億円の追加融資を検討することを決定します。

この融資が役員会で承認されれば東京スパイラルや半沢たちにうつ術は無く敗北が決定してしまいます。

 

最後の戦い

伊佐山は役員会が始まるまでの間に副頭取の三笠とともに根回しを続け過半数以上の事前承認を勝ち取ります。

勝利宣言とも言える伊佐山の演説が役員会で響き渡ることとなったのです。

電脳雑伎集団という会社に対して総額2,000億円もの支援は大げさに見えるかもしれませんが、大型の企業買収分野での地位を確かなものにすることを思えば、決して過剰な支援とはいえません。この案件は、証券部門の、いや当行全体の将来に亘る収益確保のための橋頭堡になります。なにとぞ、ご理解の上、大局的な見地から、皆さんのご賛同をいただきますよう、お願い申し上げます。

 

三笠も賛同の声を上げると役員からは次々と賛成意見が飛び出します。

 

そこで半沢の元上司であり役員の一人である内藤が反対意見を述べたいと半沢の入室を許可します。

半沢はそこで凛義の一番基本的な電脳雑伎集団の財務状況の把握は正確にできているのかと問います。

その稟議書を元にして議論しても、誤った結論しか導き出すことはできないでしょう。ゴミ箱からはゴミしか出てきません。

ゴミ扱いしているのではありません。ゴミだと申し上げているのです。

 

半沢は電脳雑伎集団の闇を暴いていたのです。

電脳雑伎集団は2年前にゼネラル産業の子会社であるゼネラル電設を社員もろとも事業譲渡を受けています。

当初の評価額は120億円とされているものの買取価格は300億円となっているのです。

 

この評価額との差額は実務上ありえないことであり、この180億円という差額を資金還流していたのです。

つまりは粉飾決算です。

電脳雑伎集団の今季の利益は25億円であるが、ゼネラル産業からの架空売上を70億円計上しており、実質50億円程度の赤字だったのです。

 

財務評価が正確にできていなければ凛義の承認などありえず、ましてや粉飾決済の会社に支援するなどあってはならないことである。

中野渡頭取は支援中止を言い渡す。

電脳雑伎集団への追加支援は、見送りにする。それでよろしいか

 

半沢の運命は如何に!?

電脳雑伎集団の闇が暴かれ東京中央銀行は支援金の資金回収にすぐさま動くこととなった...

それでも全ては回収することができず銀行主導の再建が行われることとなる。

 

その役割を電脳雑伎集団を一番理解している半沢に任せてはどうかと三笠副頭取が根回ししているというのだ。

つまり電脳雑伎集団の財務部長として半沢を再び左遷し二度と銀行に戻れなくしようと画策しているんです。

あわやとんでもない信用事故を起こすところだった東京中央銀行を救ったヒーローとも言える半沢だったが、最後もまた銀行の人事という不条理に負けてしまうことになってしまうのです。

 

それを知った森山は憤りを隠せなかったが、半沢は決して腐ることはなかった。

世の中を儚み、文句をいったり腐してみたりする。でもそんなことは誰にだってできる。お前は知らないかもしれないが、いつの世にも、世の中に文句ばっかりいってる奴は大勢いるんだ。だけど、果たしてそれになんの意味がある。たとえばお前たちが虐げられてた世代なら、どうすればそういう世代が二度と出てこないようになるのか、その答えを探すべきなんじゃないか?

 

答えを見つけられない森山に半沢は自分の信念を話す。

正しいことを正しいと言えること。世の中の常識と組織の常識を一致させること。ただ、それだけのことだ。ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価される。そんな当たり前のことさえ、いまの組織はできていない。だからダメなんだ。
仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分だけのためだけに仕事をするようになる。自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく。そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。組織が腐れば、世の中も腐る。
戦え森山
そして俺も戦う。誰かが、そうやって戦っている以上、世の中は捨てたもんじゃない。そう信じることが大切なんじゃないだろうか

 

翌日半沢は中野渡頭取の元に呼び出され辞令が読まれた。

半沢直樹、営業第2部第1グループ次長を命ず

出戻りだ。それと今回の件ーーーよくやった。

 

半沢の戦いはまだまだ続く...

 

半沢直樹感想

いや〜なんだかんだ面白いですね笑

今回は世代間の確執が語られていましたが、私はどちらかというと森山君側なので言い分は十分にわかりました。

だからこそ最後の半沢の言葉が自分に言われているようで心に刺さりました。

 

やはり腐った上司は会社にいますが、尊敬できる上司ももちろんいますよね?

世代と言っても全員が同一人物では無く人それぞれです。

ロスジェネ世代も然り、就職氷河期を勝ち抜いてきたから全員が優秀かと追われれば答えはNO.です。

世代や立場に関係なく自分の信念を持って仕事を行うことが大事なんだと改めて感じました。

 

そして今作では半沢の仕事観が多く語られているのですが、仕事への熱いセリフがいくつもありました。

現状に満足できない三木には「仕事は与えられるもんじゃない。奪い取るもんだ。」と言い、降格辞令をほのめかされたときは、「オレが考えるべきことは東京セントラル証券の利益をどうあげるか、ということだけだ。戻るとか、戻らないとかそんなつまらんことは人事部が判断すればいい。与えられた仕事に全力を尽くす。それがサラリーマンだろ。なにかヘンか?」とサラッと言ってのけました。

 

半沢直樹を見ていて面白いとは思っていましたが、初めて半沢カッコいいと思ったかも知れません笑

仕事観について少し考えさせられる内容になっていると思います。

 

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まとめ

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

いや〜やっぱり半沢直樹は半沢直樹ですね笑

 

ロスジェネの逆襲というタイトルだったので森山君世代がもっと奮闘するのかと思いましたが、違いましたね笑

ロスジェネ世代の逆襲っていうのは戦い続けて自分の信念を見つけることってことでしたね。

 

こうありたいと願う人もこれはフィクションですという人も全ての人が楽しんでみることができるドラマだと思うので気になった方は見てみてください。

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