つながっても、見失っても。手放すな、欲望は君の命だ

1話を見て目が点になった人も多かったであろうアニメ『さらざんまい』。

監督は幾原邦彦さん。

『少女革命ウテナ』、『輪るピングドラム』、『ユリ熊嵐』という数々の名作を生みだした名監督です。

つまりこういうことです。ドンっ

全く謎の1話から回を重ねるごとに見えてくるテーマ。期待しかない!!

というわけで全話感想&考察を更新していきまーーーす

ドラマ部部長
なんだかよくわからないという人。あなたは正常です
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【理解不能・予測不可能】アニメ『さらざんまい』全話感想&考察

【あらすじ】アニメ『さらざんまい』どんな話?

舞台は浅草。
中学2年生の矢逆一稀、久慈悠、陣内燕太の3人はある日、謎のカッパ型生命体“ケッピ”に出会い、
無理やり尻子玉を奪われカッパに変身させられてしまう。

『元の姿に戻りたければ“ある方法”でつながり、ゾンビの尻子玉を持ってこい』
ケッピにそう告げられる3人。少年たちはつながりあい、ゾンビの尻子玉を奪うことができるのか?!
同じ頃、新星玲央と阿久津真武が勤務する交番でも
何かが起ころうとしていたー。

あらすじを読んでも全く意味がわからない(笑)

そして放送開始してもよくわからないという...

このよくわからないなぁって感じを楽しむアニメです。

テーマは"繋がり"そして"欲望"。その辺に注目してみると何かが見えてくるかも!?

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第1話感想「つながりたいけど偽りたい」

(C)イクニラッパー/シリコマンダーズ

東京・浅草。中学二年生の矢逆一稀、久慈悠、陣内燕太の三人は、カッパ王国第一王位継承者を名乗る謎の生命体ケッピと遭遇し、「尻子玉」を抜かれてカッパにされてしまう。人間の姿に戻るため、三人がクリアしなければならないミッションとはー?

うーん。わからない

冒頭:「この世界はつながりにあふれている。(中略)そのつながりは簡単に消えてしまう。僕はそのことを誰よりも知っている。僕は今度こそ、このつながりを守らなきゃいけない。そのためなら何だってする」

意味深ですねぇ...どういうことなんだろう。

カッパ王国第一王位継承者のケッピが一稀、悠の朝の記憶を消したことから、もうすでにつながりの記憶を消されていることを示しているんでしょうか。それともこれからつながりの記憶を消されるフラグか?

 

中盤でなぜかカッパにされてしまう3人。

人間に戻りたければ箱ゾンビの尻子玉を取ってこいといわれ、急にバトル展開に。

どういうことだってばよ...

尻子玉
人間の欲望をため込む臓器

尻子玉をゲットするとケッピが「尻子玉が溶けきる前に転送するのですケロ。さらざんまいです」と言います。尻子玉は取り出すと溶けていくみたいです。

 

「さらざんまいってなんだよ」と言いながら勢いでやっちゃう3人。さらざんまいをすると知られたくないことも全て共有するようです。これが"つながり"なのか!?

さらざんまいの"さら"は"晒す"にかかってるのかな。

 

1話はトコトンわかりませんでしたね。

アと書かれた標識みたいなものが意味するものってなんなんでしょうか。

あとケッピの黒幕感がえげつないんですが...

なにはともあれ2話に期待!!

*あとで気づきましたが、この物語は夏が舞台。でも冒頭シーンのみ主人公は長袖です。おそらく今後話が進んでいき冒頭に繋がる展開かと

 

第2話感想「つながりたいけど、奪いたい」

(C)イクニラッパー/シリコマンダーズ

「さらざんまい」にはおそろしい副作用があった。それでも一稀は、今日もラッキー自撮りアイテムを探して街をさまよう。ひょんなことから悠と鉢合わせ、二人は行動を共にすることに。一方、燕太は悠の重大な秘密を知ってしまい―?

2話も安定でわからない

2話に進んでちょっとは謎が明かされていくと思いきや謎は深まるばかり。

 

隅田川で男性の遺体が発見されます。猫山毛吉、38歳無職...

「そいつは俺らがやった」と話す怪しげな警察官2人。

阿久津真武:「始まらず、終わらず、繋がれない者たちへ」

新星玲央:「今、一つの扉を開こう。欲望か、愛か」

テーマの欲望、繋がりというワードが登場していますね。欲望の対極にあるのは愛なのか?㋐は愛の"あ"なのかな?

 

今回戦ったのは猫ゾンビ。大事な人に愛されるために猫の毛皮を集めていたという欲望でした。

尻子玉を取った三人はさらざんまい発動。

今回漏洩した秘密は弟のはるかを喜ばせるためよ一稀が飼い猫を奪って野良猫にしたことでした。一稀ぇぇ...

 

そして新星玲央と阿久津真武の意味深な発言が...

「どうやら邪魔者がいるようだ。急ごう未来は欲望を繋ぐものだけが手に入れる」

この辺もなにかを示唆しているんでしょうが謎ですね。

 

ラストシーンでは燕太が一稀にキス。(腐女子歓喜)

 

そういえば1話では見られたくない物が箱の中に入っていました。

一稀は女装用のグッズ、久慈は拳銃、燕太の箱には...一稀のためのミサンガが!

スルーしていましたが、燕太の箱も見られたくない秘密の詰まった箱だったということなのか。

 

2話で気になったのは尻子玉を取った相手がネコゾンビだったということ。ネコゾンビの元凶の猫山毛吉は2人の警官によって殺されたはずなので...

殺された人間の欲望が欲望フィールドにゾンビとして出現する仕組みなのかな!?

そして2話では重要キーワードっぽい"愛"が登場。さあどうなる!?

 

第3話感想「つながりたいけど、報われない」

(C)イクニラッパー/シリコマンダーズ

燕太はサッカーの「ゴールデンコンビ」復活を願いながらも、一稀への想いを募らせていく。そんな中、姉の音寧が一稀のためのミサンガを身につけたままゾンビに攫われてしまう。燕太の想いは一稀に届くのか―?

欲望がなくなれば繋がりも消える...

3話も発見された変死体。今回はキース・モットクレー。

鱚専門店の経営者で結婚詐欺目的で自殺に追い込んだ疑いで逮捕されたが釈放された。という設定の男。例のごとく新星玲央と阿久津真武がやったようでした。

玲央と真武は欲深い奴を捕まえて欲望を搾り取りゾンビにしているってことなのかな?

 

帝国より入電ってことで謎の男と話ししていましたよね。"転送される欲望エネルギーの量が減っている"と怒っていました。この2人は帝国へ欲望エネルギーを送る仕事をしていて、それをケッピが奪ってるってことなのかな?

 

今回もサクッとゾンビを倒す3人。たくさんのキスを釣って三枚におろすのが好きだったらしい。

そしてさらざんまいでは燕太の秘密が漏洩。

一稀のリコーダーを吹いてるじゃん(笑)これはバレるのキツイ

 

3話で気になった点がありました。ゾンビ消滅と共に燕太の姉がキース・モットクレーのことを忘れたこと。

燕太の姉とキース・モットクレーは付き合っていたはずですが...

欲望を吸い取られゾンビにされ、そのゾンビが消滅すると存在すらも忘れ去られてしまうのか!?

欲望がなくなれば繋がりも消える...

 

ラストシーンでは一稀の弟(妹?)が車椅子に乗るシーンが!一稀の弟はなにか重い病気なのかな...

一稀が金の皿を欲しがっている理由ってコレ!?

 

第4話感想「つながりたいけど、そばにいない」

兄と離れて居候している悠のもとへ燕太がやってくる。「希望の皿」を一稀に譲って欲しいと頼み込む燕太だったが、悠にも譲れない望みがあった。一方、吾妻サラの握手会が開催されることを知った一稀が、悠に持ちかけたある計画とは―?

悠の秘密

4話では悠の過去が漏洩しました。

悠の両親は10歳の時に死亡。お金が払えず立ち退きを迫られます。そこに兄が登場し大量のお金を持ってきました。

このお金どうしたんだろって思いましたが、悠の兄はヤバい仕事をして納めるべきお金を抜いていたみたいです。

このことに気づいたボス的な奴が悠を捕まえに来ます。それを悠は撃ってしまいます。

悠の秘密って人を殺したことだったのか...

 

そういえば毎回さらざんまいをしてケッピに尻子玉を渡したとき「欲望消化」って言うんですけど...

消化ってことは尻子玉を食べてるってことなのかな。ケッピは欲望を食べてパワーアップしてそうだけど...

そしてその後カワウソマークの標識が裏返って㋐になるシーンが毎回あるんですよね。

㋐が愛を示すものだとすればカワウソマークは欲望ってこと。裏返るってことは”欲望”と”愛”は表裏一体ってことを暗示してるって感じかな。

 

ラストシーンでは一稀が集めていた銀の希望の皿を悠に渡します。

燕太:「一稀は春河のためにずっとやってきたじゃないか。悠なんかに渡していいはずないだろ」

一稀:「ぼくは...ぼくは春河が嫌いだ」

えぇぇぇどういうこと!?

 

今後の展開を予想

4話でぼんやりですが見えてきました。

はるかの漢字を調べようと思ったら公式サイトでは春河という表記でした。

陣内燕太の姉の陣内音寧や久慈 悠の兄の久慈 誓は苗字まで書かれているのになぜ春河は矢逆春河じゃなく"春河"なんでしょうか?

本当の兄弟じゃないのか?(*5話で判明)

そして1話冒頭シーンでは一稀が春河に呼ばれて振り返るシーンがあります。

もしかして希望の皿で欲望を叶えた一稀は欲望という名の繋がりを失うのでは?

冒頭「この世界はつながりにあふれている。(中略)そのつながりは簡単に消えてしまう。僕はそのことを誰よりも知っている。僕は今度こそ、このつながりを守らなきゃいけない。そのためなら何だってする」

冒頭のこの言葉も何となく意味が分かる気が!!欲望を手放すなってことなのか...

 

第5話感想「つながりたいけど、許されない」

吾妻サラの握手会当日。一稀と悠は極秘計画を実行に移す。そうとは知らず、春河とともに握手会にやって来ていた燕太が見たものは…?一方、ゾンビを使って欲望を集めている謎の警官、玲央と真武の関係にも変化が現れていて―?

春河が歩けない原因は一稀

5話冒頭での回想シーンで一稀の生い立ちが明かされました。

おじいちゃんが「お前の母親はだらしない女だった」と一稀を指さし発言。一稀は引き取られた子供と判明します。今のお母さんの姉妹が本当の母親なのかな?

 

一稀は春河と合い言葉をいう約束を守るため吾妻サラを監禁するよう悠に頼みます。

合い言葉

春河:「はじめから、終わりまで」

一稀:「まあるい円で繋がっているよ」

合い言葉の"アイ"は愛とかかってますね。

一稀は乗っ取りに成功。合い言葉を言いますが、偽物だとバラされてしまいます。

 

そんな中、今日もゾンビが登場。サシャゾンビ討伐に向かう3人。

ですがなんと今回は敗北という結果に。こんな展開予想していなかった...

現実→欲望フィールド→帝国

って感じで欲望を送っているんですかね。それを欲望フィールドで奪っているって感じっぽい。

 

ラストシーンでは謎の警官、玲央と真武の気になる会話が。

真武:「くだらん。個人の感想など優先して何になる」

玲央:「お前にわかってたまるか」

お前ら仲良しじゃないんかいっ

真武はメンテナンスというものをしていてそれを玲央はうらやましがっているのかな?まだまだ謎は多いですね。

 

*過去の春河が歩けなくなる事故の回想シーンが1話冒頭と同じっぽかったんで見返しましたが、1話冒頭シーンは夜。1話と繋がったーと思いましたが違いました。

欲望と愛

5話で欲望と愛の違いが見えてきましたね。

一稀は罪滅ぼしのつもりで吾妻サラに変装し春河と繋がります。しかし今回ウソがバレ春河を傷つける結果に...

悠:「なに傷ついたフリしてるんだ。弟を傷つけたのはお前だろ。加害者なんだよお前は」

このセリフかなりグサッときたんですが、これこそが欲望と愛を分けるものなんじゃないかなと思います。

欲望は自分勝手な"こうしたい"という思い。愛は相手に"こうしてあげたい"という思い。

毎回ゾンビの欲望もしょうもない自分勝手なものです。2話は大事な人に愛されるために猫の毛皮を集めたいという自分勝手の極みみたいな欲望ですし...

 

一稀は春河の歩けない原因を作ったという罪の意識から春河と繋がりを作った気でいた。でもそれは100%春河を思った愛じゃないってことなんじゃないかな。

*最終回で更なる考察あり

 

第6話感想「つながりたいから、諦めない」

カッパ姿のままでいることを余儀なくされた三人。カッパ一稀の様子が何やらおかしくて…?一稀を励まそうと試みる燕太と悠も喧嘩中。そんな中、一稀の帰りを待っていた春河が行方不明になってしまった―!

人間は尻子玉で繋がっている

6話ではかなり物語が動きました。

春河が怪しい謎の警官、玲央に連れ去られ"欲望搾取"される展開に。

ケッピが春河は帝国軍にさらわれたと言い出します。

「帝国軍」というワードが飛び出しました。ケッピいわく河童王国を滅ぼした敵とのこと。

ケッピ:「我々が奪い合っていたもの。それが尻子玉の欲望エネルギーだったのですケロ。河童王国の欲望エネルギーを奪いつくしたカワウソ帝国は次に人間に目を付けたんですケロ」

なんだかウソが含まれてる感じがしますね。

 

カワウソ帝国のアジトで箱に詰められた春河が謎の穴に落とされます。

春河を生き返すには尻子玉の移植しかないというケッピ。

人間は尻子玉で繋がっており、尻子玉を抜かれれば世界の円の外にはじき出されるらしい。円=縁ってことか。

だから3話で燕太の姉が彼氏だったはずのキース・モットクレーの存在を忘れたのか!!

尻子玉を抜かれるとどうなる
はじめからこの世界に存在しなかったことに。記憶や出来事が最初からなかったことになる

春河の事故もなかったことになるので一稀は尻子玉を移植する決断をします。

今回は尻子玉を手放すことにはなりませんでしたが、1話冒頭「僕は今度こそ、このつながりを守らなきゃいけない。そのためなら何だってする」と一稀が言っているのでつながりを捨てる(尻子玉を手放す)展開になりそうですね。

 

そんな中、春河の入った箱は愛だからと返却。欲望と愛の違いについては5話で考察した通り、

  • 欲望:自分勝手な"こうしたい"という思い
  • 愛:相手に"こうしてあげたい"という思い

でほぼ確定ですね。

 

なぜ尻子玉がないと円からはじきだされるのか?

尻子玉は欲望をため込む臓器と説明されています。欲望と愛は表裏一体。欲望なしに愛はありえない。

欲望は愛の源、つまり繋がりの源である。って感じじゃないでしょうか。

 

ED後の意味深なシーン

ED後のシーンはめちゃくちゃ意味深でした。

玲央と真武がケッピぽいなにかに攻撃されていました。そして河童が町から逃げる様子とカパゾンビのシタッパーズが町にあふれかえるシーンが...

玲央と真武は河童側の人間なのか?そもそも河童とカワウソは共生していたとか?

玲央がケッピを発見して「見つけたぞ。俺たちの希望」と言っていることから玲央も希望の皿で叶えたい欲望があるみたい。

 

毎話おもしろくなっていく『さらざんまい』5話に続いて6話もおもしろかった!!

 

第7話感想「つながりたいけど、裏切りたい」

夏休みを前にして、一稀と燕太は悠をサッカー部に誘う。三人の夏が始まろうとしていた。そんな時、燕太が守ってきた思い出の練習場が何者かに荒らされる事件が起こる。何かを計略している玲央と真武。二人の過去が、今明かされる―

気づけばめちゃくちゃ仲良くなっている三人。。練習場が荒らされるアクシデントにも3人で仲良く片付け。

ですが悠の兄がハメられたことが判明し、兄と一緒にこの町を出ると言い出す悠。

そこで一稀は希望の皿を使って悠の兄を救うことを提案します。

 

そんな中、集めた希望の皿が盗まれる事態に...

なんと希望の皿を盗み、練習場を荒らしたのは燕太でした。どういうつもり...?

燕太:「くっそー。久慈のことばっかり気にしやがってーーー」

ただの嫉妬からっぽいですね(笑)なにやってんねんっ

 

明かされた玲央と真武の過去

河童王国殲滅時の事故により真武は手遅れに...

じゃあ今の真武はなんなのってことなんですが...カワウソ帝国の科学技術力で人形の中に真武の人格を完全に再現したようです。

機械の心臓を止めないために玲央はカワウソ帝国の仕事をしているみたいですね。

カワウソ帝国:「お前たちには本日付で人間の世界へ移動してもらう。河童王国から奪い取った我々の希望とともに」

 

ダークネス!としゃべる謎の生物がいるんですが、ほぼ見た目ケッピですね。この生物がカワウソ帝国の希望...

ダークネス!=ケッピだとするとケッピは真武と玲央と共に人間の世界にきて逃げたのか?

気になるのは吾妻 サラもケッピと同じフォルムになれる点。2人が合体するとダークネス!になるとかかな。

*10話でダークネス!はケッピの片割れだと判明しました

 

第8話感想「つながりたいけど、もう会えない」

仲違いしてしまった一稀と燕太。ふてくされた燕太が街で偶然出会ったのは、悠の兄・誓だった。指名手配がかけられた誓は、玲央と真武の包囲網から逃げ切れるのかー?それぞれの想いが交錯して明かされる、大切な記憶とは…?

燕太ぁぁぁ

冒頭で驚愕の事実が発覚。

悠と一稀はもうすでに繋がっていた...一稀が付けてるミサンガって悠からもらったミサンガだったの?一稀が付けてるミサンガはで悠からもらったミサンガはに見えるけど光の加減なのかな。

燕太が14歳(中二)で悠が人を撃ったのは4年前なので10歳の時の出来事ってことですね。

 

そしてラストシーンでは希望の皿を盗んだ燕太に一稀がぶちギレ。絶交宣言します。

そこに玲央があらわれ燕太は一稀をかばい撃たれます。愛を象徴するシーンでしたね。

真武:「助けを呼べ。まだ間に合うかもしれない」

ただの銃じゃないと思いますし助かる可能性もあるんじゃないかな。中盤チンピラを撃った時は即死でしたけどね...(駆け付けた警官の「死んでる」発言より)

 

そして一稀は悠に電話。電話にでない悠で終わりって感じだったんですが

悠から電話がかかってきたときに一稀のスマホ表示は未登録着信でした。逆に一稀から電話がかかってきた悠のスマホ表示はカズキでした。この辺はなんか意味あるんでしょうけど全然わからない...

ちなみに悠からの電話の燕太のスマホ表示は久慈でした。

一稀が繋がりに気づいてないっていうことを象徴しているだけなのか?

 

第9話感想「つながりたいけど、伝わらない」

何も知らずに浅草を離れた悠。ひとり立ち尽くす一稀の背中を押してくれたのは…?一方で、カワウソに翻弄される玲央と真武の関係を決定づける出来事が起こる。その頃、兄と行動を共にしていた悠は、組織の抗争に巻き込まれてしまい―?

カワウソの正体

9話では遂にカワウソの正体が明かされました。

真武がいないので探しに行く玲央。メンテナンス中の真武を発見するんですが、そこにいたのはもう一人の自分。

カワウソ:「うっそー。わたしはカワウソ。しかしわたしはお前でもある」

玲央:「どういうことだ」

カワウソ:「カワウソは概念としてこの世に存在している。わたしはお前の中にある欲望を映し出す鏡なのだ」

(中略)

カワウソ:「お前たちは欲望に...我々カワウソに踊らされているに過ぎない」

カワウソって欲望そのものだったのか!!

そして玲央も機械の心臓であることを匂わすシーンもありました。あの事故で二人とも機械の心臓になっていたのか!?

真武は「今のわたしにはあなたが必要だ」と言っていましたね。玲央の欲望が今の真武を生かしているってことか。

 

そして9話は久慈・兄と悠とのストーリーでした。

舎弟を無慈悲に撃ち殺したり、かなり非情だった久慈・兄。

最後は撃たれてしまうんですが、胸ポケットに悠の写真がありましたね。たくさんの繋がりを断ち切ってきた久慈・兄でしたが悠とのつながりだけは大切にしていたって感じですかね。

 

謎のポーズの意味

今更気づいたんですが、「さらっと」って言いながらするあの謎のポーズって"K"を表しているんじゃないかなと思いました。

ギリシャ文字の"K"はカッパと呼ぶそう。

よく見たらKに見えなくもなくないですか?若干こじつけ感もあるので参考までに

 

第10話感想「つながりたいけど、つながれない」

一稀はカワウソ帝国のアジトに再び潜入することを決意する。その直後、玲央によってケッピが拘束されてしまった。ケッピと玲央、そして真武の知られざる秘密とは…?一稀は皿を取り戻し、燕太を救うことができるのか―?

黒ケッピと白ケッピ

玲央と真武の悲しい回でした。

玲央と真武はケッピの臣下だったことが判明。カッパでした。(6話で予想)

そして10話では玲央がカッパ化。真武の欲望ゾンビから尻子玉を抜き取ります。

真武から漏洩したのは玲央に愛を告げると心臓に仕掛けられた爆弾が爆発するという秘密...

だから真武は人形のように感情を表にださなかったのか。

全ては玲央と繋がっているため...

真武の欲望が消化されキレていた玲央。途中から真武がつながりの円の外にはじき出され、なんでキレてるのかわからなくなったシーンは悲し過ぎました。

 

そして10話でわかった新事実、ダークネス!としゃべる生物は黒ケッピなるものでした。

ケッピ:「あれはかつてカワウソに奪われた私の絶望ですケロ。戦乱のさなか絶望に飲み込まれそうになったわたしは自らの尻子玉を2つに割ったのですケロ」

ケッピはこの黒ケッピと融合するために人間界に来たらしいです。ふむふむ。

 

カワウソが黒ケッピを解き放ったとき、絶望×解放っていう表示がでました。上には”LOVE or LIBIDO”、下には"KURO KEPPI SYSTEM"の文字が。

LIBIDO(リビドー)

精神分析学ではリビドーを、様々の欲求に変換可能な心的エネルギーであると定義している

つまり”LOVE or LIBIDO”は欲望か愛かっていう意味なんですが...

黒ケッピがケッピの片割れだとすると、この"KURO KEPPI SYSTEM"ってのが不完全なものなのかもしれません。

今までの考察において愛は欲望の上位互換的な書き方をしてきましたが、もしかしてそうでもない?

 

ラストシーンでは黒ケッピが悠を飲み込みましたね。

悠は繋がりを捨ててしまったのか?一度円の外に出ればもう繋がれなくなるんじゃ...

最終回にむけ盛り上げ始めた『さらざんまい』。次が最終回です!!

 

第11話「つながりたいから、さらざんまい」感想

兄に導かれ、縁の外側を目指す悠。あとを追う一稀と燕太は悠を取り戻せるのか…?ケッピとカワウソの戦いの行方は?愛も嘘も欲望も、すべての痛みを共有してきた三人は、今何を願うのかー?辿り着いた場所で、三人は何を見るのか―?

全てミスリードでしたごめんなさい

ついに最終回を迎えた『さらざんまい』。考察間違えすぎてました。ごめんなさい。

 

過去の自分を打ち抜き繋がりを消そうとする悠。

ダークネスに吸い込まれどんどん記憶がなくなっているときにさらざんまいをしてつながりがなくなるのを回避します。

このシーンではケッピが黒ケッピと融合し「欲望捕まえた」と言います。黒ケッピ=欲望なの?

そして概念であるはずのカワウソが崩壊し消えました。

なぜカワウソが消えたのか?

ケッピは絶望に耐えかねて自分の絶望(黒ケッピ)を切り離しました。これこそがカワウソの出現原因だったと思われます。

そもそも希望と絶望、愛と欲望は表裏一体、紙一重の存在。この2つは複雑にまじりあってこの世界に存在していました。

ですがケッピが絶望、すなわち欲望を切り離したことによりカワウソが出現。

 

そもそも欲望と愛を別のものとして考えることがおかしくて、今回ケッピと黒ケッピが融合したことで分けて考える必要がなくなった=概念が消えたって感じじゃないでしょうか

 

そして急に未来の回想へ突入!

これまでの各話タイトルを絡めながら未来に起こりうることが描かれました。

"つながりたい"ってことはそこに葛藤があって絶望があって希望があるってことかな。

 

そしてこの後の春河のセリフが『さらざんまい』の全てではないでしょうか。

吾妻 サラ:「忘れないで。喪失の痛みを抱えてもなお、欲望を繋ぐものだけが未来を手にできる」

春河:「わかったよ。僕が選ぶんだ。僕は僕の選んだものを信じるよ。大切な人がいるから悲しくなったり嬉しくなったりするんだね。そうやって僕たちは繋がっているんだね

 

つながるってことは傷つくってことだし、悩むってこと。でもそこには希望もいっぱいある。

なるほどなぁ

 

玲央と真武が「欲望を繋ぐものだけが未来を手にできる」と何度も言っていましたが何となくわかったような気がします。

つながりとは欲望を繋いでいくこと。欲望の連なりこそがつながり。

欲望を捨ててしまえばつながりは消えてしまう。だからこそ傷ついても、絶望しても欲望を手放さずつながりを大切にしようって感じでしょう。

 

なかなかいい最終回だったと思います。幾原監督作品の『輪るピングドラム』が悲しい最終回だったのでバッドエンドを警戒していましたがハッピーエンドと言えるラストでした!

けっこうおもしろかった!

 

結局、標識㋐の意味ってなに?

㋐の標識ですが裏返るとカワウソマークになり、表面が愛、裏面が欲望を表しています。

4話で欲望と愛が表裏一体と言うことを表しているのではないかと書きましたがドンピシャでした。

つまりこの標識は愛と欲望が重なり合ったものであり、つながりを示すもの(標識)です。

 

一話冒頭のシーンってなんだったの?

ずっと謎だった1話冒頭のシーン。結局どことつながるわけでもなかったなと思ったんですが...

最終回で悠は自分を撃って繋がりを消し去ろうとしていましたよね。

一話冒頭のシーンの一稀は悠を忘れてしまった一稀。

それが㋐の標識(つながり)が降ってくることで悠を思い出したっていうシーンだったんじゃないでしょうか。

冒頭「この世界はつながりにあふれている。(中略)そのつながりは簡単に消えてしまう。僕はそのことを誰よりも知っている。僕は今度こそ、このつながりを守らなきゃいけない。そのためなら何だってする」

このセリフは忘れていたつながりを思い出した一稀のセリフだと考えるとしっくりきます。

 

アニメ『さらざんまい』 主題歌(OP&ED)

オープニングテーマ曲 KANA-BOON「まっさら」
エンディングテーマ曲  the peggies「スタンドバイミー」

KANA-BOON「まっさら」

KANA-BOONボーカルコメント
デビュー5周年を迎え、怒涛のイベント&リリースを行なってきた我々ですが、そこにまた新たな楽曲が加わることとなりました。アニメ「さらざんまい」の主題歌です。物語の根幹にある『繋がる』というテーマを主軸に歌詞を書きました。私とあなた、僕と君、世界と自分、ステージとフロア、未だ見ぬ誰かと誰か。新たな繋がりを生んだり、途切れていたものを繋ぎなおしたり、そんな役割をこの歌に担ってほしいと思っています。全国ツアーの最中、各地の宿や移動中の車内、あらゆる場所で綴ったこの歌は、いままさにまっさらな気持ちをもって走っている自分達の主題歌でもあります。

 

the peggies「スタンドバイミー」

the peggiesボーカルコメント
この世界は「裏腹」で溢れてると思います。どんなに近づいても、どんなに沢山の思い出を共有しても、側にいたはずの"君"の心の底の底を丸裸にして受け取る事が出来無い私たちは、「こう思われたい」、「求められたい」、「求めたい」、自分の心より一歩も二歩も先に駆け出してしまう"欲望"に追いつきたいが為、偽ってしまう事もあるわけです。今回私達the peggiesがエンディングテーマを担当させて頂く「さらざんまい」は、そんなどうしようもなく不器用な私達人間を、どこまでも現実的に描いてくれるアニメなんじゃないでしょうか。そして私はそこに、とてつもない希望を感じました。欲望があるから上手くいかないことも沢山ありますが、欲望があるからこそ導かれる未来というのはその何倍もあると思います。だからこそ皆さん是非絶望しながらでも自分の欲望から目をそらさず立ち向かっていきましょう。「スタンドバイミー」にはそんな気持ちもコソコソと込めました。この曲で「さらざんまい」のストーリーやメッセージをよりみなさんの心にズシンと届けられるようにお手伝い出来たらと思います。私自身超絶楽しみです。よろしくお願いします!

 

アニメ『さらざんまい』キャスト一覧とスタッフ

放送日

2019年4月11日よりフジテレビ“ノイタミナ”にて毎週木曜24:55から放送開始!

【キャスト】

矢逆 一稀:村瀬 歩
久慈 悠:内山 昂輝
陣内 燕太:堀江 瞬
ケッピ:諏訪部 順一
新星 玲央:宮野 真守
阿久津 真武:細谷 佳正

【スタッフ】

監督:幾原 邦彦
チーフディレクター:武内 宣之
シリーズ構成:幾原 邦彦/内海 照子
キャラクター原案:ミギー
キャラクターデザイン・総作画監督:石川 佳代子
コンセプトデザイン:柴田 勝紀/松嶌 舞夢
美術監督:藤井 綾香 スタジオPablo
音楽:橋本 由香利
原作:イクニラッパー
制作:MAPPA/ラパントラック

 

アニメ『さらざんまい』感想&考察まとめ

うぉぉぉぉわからん!!

これほどまでに考えたいと思わせるアニメは久しぶりですね。

ノリと勢いがすさまじく、全く理解不能でも見ちゃうっていうのは幾原邦彦監督作品の魅力だよなぁ。

どんな展開になるのか。そして最終回はやっぱり泣けるのか!?

期待大です!!

【反省会】『さらざんまい』はおもしろかったか?


個人的にはかなりおもしろかったです。

見返してみると酷い考察もありますね。ケッピ黒幕説とか結構最後のほうまで追っちゃってましたし(笑)

最終回までは欲望は「自分勝手な"こうしたい"という思い」、愛は「相手に"こうしてあげたい"という思い」だと考察していたんですが、そもそも欲望と愛を別のものと考えていること自体が間違いでした。

つながりを語るうえで欲望と愛はそもそも分けることができないもの。うーん、納得です。

 

最終回でクリアになった部分が多く満足度はかなり高し。

もしかしたら考察せずに見た人はしんどかったかも...

 

それでも魅力的作品だったことは間違いありません。

素敵な作品をありがとうございました!!感謝

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