目次
Appleが自虐的に「変わったのはたったこれだけ」という宣伝文句でiPhoneのCMをしていたのは記憶に新しいです。
しかしここまで「変わったのはたったこれだけかよ...」と思ったデバイスは近年なかったのではないでしょうか。
愛機のSurface Pro(サーフェスプロ)をメルカリで売る準備をしていたんですが...
調べれば調べるほど買い替えるほどのメリットがありません。
何となく「Surface Pro6新型だし買っとけばいいんでしょ」という人は要注意です。
Surface proを愛機として使い倒している私がSurface Pro6のイケてない部分を解説していきます。
進化と呼べるのはCPUの載せ替えのみ
Surface Pro 6 | Surface Pro 5 | |
CPU | Intel 第8世代 Coffee Lake クアッドコア Core i5, i7 |
Intel 第7世代 Kabylake デュアルコア Core m3, i5, i7 |
GPU | UHD Graphics 620 (i5) UHD Graphics 620 (i7) |
HD Graphics 615 (m3) HD Graphics 620 (i5) Iris Plus Graphics 640 (i7) |
RAM | 8GB,16GB | 4GB,8GB,16GB |
ストレージ | 128 GB, 256 GB, 512 GB, 1 TB |
パソコンの速さはCPUに大きく依存します。
Surface Pro6はIntel 第8世代 Coffee Lakeを搭載。先代のSurface ProはIntel 第7世代 Kabylake でしたので一つ新しいものになりました。
ですが新しいCPUとはいえCPUの処理速度はここ数年大幅な進化は見られていません。小幅な改善に留まっている印象です。
デュアルコアからクアッドコアへ
CPUのコア数がデュアルコア(2個)からクアッドコア(4個)に増えました。
コア数ってなんだ?という人もいると思いますが、「コア数が増えると処理能力が高まる」と思っていただいて間違いないです。
クアッドコアのCPUの搭載で性能は67%高速化しているとのこと。
Core m3は廃止。Surface pro6がプロ向けというのを印象づけた
先代のSurface ProはCore m3/Core i5/Coire 7の3つのCPUをラインナップしていましたが、新型のSurface Pro 6はCore i5/Core i7の2つしか用意していません。
Core m3は処理速度が遅いが安価という特徴を持っていますが、今回で廃止。
同じようにメモリ(RAM)容量は4GBモデルが廃止になりました。Surface Pro 6のメモリは8GBが最低となりハイスペック仕様に。
Surface Proシリーズはあくまでビジネスのプロが利用することを想定したマシンだということを印象づけました。
Core m3やメモリ4GBで十分な人は廉価版のSurface Goを買ってくれということでしょう。
ブラックモデルの追加
Surface Pro6と先代のSurface Proの見た目に変更はありませんでした。
ただカラーバリエーションは増えました。
楽しみにしていた新型がカラーバリエーションを増やす程度でお茶を濁されるとは思っていませんでしたが...
黒...カッコいいじゃねぇか!!
マットな感じでカッコよさげですね。買い替えるほどではありませんが
実は進化はたったこれだけ
残念なことに進化と呼べるような進化はこれだけでした。
CPUが新しい世代になりコア数が増えたこととカラーバリエーションの追加というなんとも微妙な結果に...
もっとこうなって欲しかった点が何個かありました。
Surface Pro4から進化が止まっちゃったんじゃ....
USB type-Cはまたも見送り
Surface Proが発売されたとき「USB type-Cポートが搭載されないならSurface Pro4でいいや」という声が聞かれました。
わたしも「なんでUSB type-Cがないんだ...出し惜しみかぁ」と思っていた一人です。
次新しくなったら付くでしょと思っていたら、まさかのSurface Pro6でも見送り...
廉価版のSurface GoにUSB type-Cが採用されているのになぜ...
- USB2.0の約20倍の転送スピード
- 電源供給もできるから配線が一本化
- 上下がないから端子を確認せず刺せる。
まさかの改悪...Windows10 ProがWindows10 homeに
実はしれっと改悪されたのが搭載OSです。Surface ProはWindows10 ProだったのにSurface Pro6はWindows10 homeに変更。
Windows10 Proを必要としているユーザーは少なかったためと予想しますが、改悪は改悪です。
プロ向けを標榜しているだけにWindows10 homeに格下げはモヤっとしてしまいます。
*個人的にはWindows10 Proでしか使えない機能は利用していないのでそこまで気にする必要はないかと思います。proだとWindows Updateが任意の時タイミングで行えたことだけは便利でした。
結局サーフェス・プロ6(Surface Pro6)は買いなの?
ここまでごちゃごちゃ書いてきたんですが、それはSurface愛ゆえ...
もうSurface Proを持っている人はわざわざ買い替える必要はないと思います。
ですが、Surfaceシリーズをまだ持っていない人はSurface Pro6がおすすめです!!
なぜなら実質値下げしていて、お買い得だからです。
実質値下げ。まだSurfaceを持ってない人はSurface Pro6で決まり
Surface Pro6とSurface Proの価格比較表
スペック(CPU / SSD容量 / メモリ) | 新型Surface Pro6の価格 (税抜) |
Surface Pro(旧型)の価格 (税抜) |
i5 / 256GB / 8GB モデル | 13万9800円 | 14万6800円 |
i7 / 256GB / 8GB | 18万800円 | 19万800円 |
i7 / 512GB / 16GB | 22万4800円 | 25万9800円 |
i7 / 1TB / 16GB | 26万8800円 | 31万5800円 |
どのモデルも若干安くなっています。
またSurface Proでは設定のなかったCore i5/RAM8GB/SSD128GBモデルはお得感満載です。
・Surface Pro:Core i5/RAM4GB/SSD128GBモデル
→12万6800円 (税別)
・Surface Pro 6:Core i5/RAM8GB/SSD128GBモデル
→11万9800円(税別)
とメモリが2倍に増えたにも関わらず値段は下がるという神価格設定。*ブラックはCore i5/RAM8GB/SSD128GBモデルなし
そこまで進化していないもののCPUは向上していますのでこの価格設定は今までのSurfaceシリーズ史上一番お得と言っても過言ではありません。
Surface Pro6を購入検討している方はこの機会にSurfaceユーザーになりましょう。
【新旧比較】Surface Pro6はどこが変わった?まとめ
新型Surface pro6、今回は小幅な改良に留まりました。
それもそのはず。使っていてほとんど不満がない完成されたデバイスです。
しいていえば発熱が気になる程度でしょうか。これはSurface Pro6の新冷却機構でかなり改善されると予想。
完成され、さらに洗練された今こそ買い時です。
最高にクールなデバイスをあなたも手にしてみませんか?
*追記 12月7日のサイバーマンデーセールにてSurface proが目玉商品として安くなるようです。Surface proでいいやという方はこの機会にぜひ。かなり安くなるのではないかと予想しています。