目次
『ファンタスティックビースト2/黒い魔法使いの誕生』を見ましたがハリポタファンとしてかなり満足できる作品でした!!
今回はネタバレを含みゴリゴリの考察をしていきたいと思います。
ファンタビは5部作ということで今後の展開が気になりますよね。
『ファンタスティックビースト2/黒い魔法使いの誕生』には色々散りばめられた伏線があったので、そちらを解説しつつ3作目以降どうなっていくかを予想します。
未視聴の人用にネタバレなしで魅力を語った記事があるのでそちらもどうぞ
ファンタビは動物学者の愉快な旅ではなくアルバス・ダンブルドアの若き日の物語
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2作目で明らかになったのはファンタビは魔法動物を愛でる映画ではないということ。
ダンブルドアと歴史上ヴォルデモートの次に凶悪と言われた闇の魔法使いグリンデルバルドとの戦いの物語なんです。
実は結末も既出です。
1945年、グリンデルバルドの最盛期、伝説的な決闘の末にアルバス・ダンブルドアに敗れ自身が建てたヌルメンガードに何十年も監禁された。
ハリーポッターwikiより
ファンタビはこの結末に向かって進行しています。
1945年はかなり重要な年になりそう
2作目の『ファンタスティックビースト2/黒い魔法使いの誕生』は1928年の設定ですのでその17年後に決着がつくわけですね。
1945年というのは日本人なら忘れもしない広島に原爆が投下された日。
グリンデルバルドが集会で見せた未来のヴィジョンにはマグルの戦争やきのこ雲が映し出されていたので今後1945年はかなり重要な年号になりそう。
ファンタジーな部分がファンタビ及びハリポタのいい部分ではあるので政治的要素が強まるのは個人的には避けて欲しいですが...
鍵はダンブルドアの過去にあり。グリンデルバルドはなぜ闇の魔法使いになったのか?
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妹アリアナの存在はおさらいしておきたい
考察のためにもダンブルドアとグリンデルバルドの歴史について知っておく必要があります。
ダンブルドアにはアリアナという妹がいました。
この妹がかなりのキーパーソンです。
アリアナは魔法を使うところをマグルにみられ、それを恐れた少年たちに襲われます。
それがきっかけで精神的ショックからそれ以降魔法を制御できなくなってしまいます。←オブスキュラスと関係が!?
妹の制御できなくなった魔法を隠すため一家でゴドリックの谷に隠れます。そこでグリンデルバルドと仲良くなるのです。
ちなみにアルバスの父親パーシバルはマグルに報復をしアズカバン送りに...母親のケンドラは妹のアリアナの暴走で死亡しています。
妹アリアナの体験からダンブルドアも一時は闇に堕ちる
ふたりは死の秘宝の探索に夢中になり、死を制する者となって魔法革命を起こすこと、国際魔法使い機密保持法を廃止すること、賢く強い魔法使いがマグルを支配する世界を建設することを夢に見た。
ハリーポッターwikiより
ファンタビ2ではダンブルドアとグリンデルバルドは昔、仲が良かったことが判明。
ダンブルドア自身が「兄弟以上の関係だった」と発言しています。
ハリーポッター原作者であり、今作脚本のJ.K.ローリングは「ダンブルドアとグリンデルバルドはゲイで恋仲だった」という裏設定を明かしています。*この設定を映画で描くかは現在協議中とのこと
アリアナの死
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死の秘宝を求めてゴドリックの谷にやってきたグリンデルバルドに魅了されたアルバスは、彼と共に行けば自分の有り余った魔法の力を発揮できると考えます。 二人は死の秘宝を得るための計画を練っていましたが、アバーフォースがアリアナを蔑ろにしていたことが発覚し、アルバスは彼女を置いていけないことに気付きます。 しかし、それを疎んだグリンデルバルドがアバーフォースに磔の呪文をかけてしまったのです。これがきっかけで三者は決闘をはじめ、止めに入ったアリアナが“誰かの”呪いに当たって亡くなったのです。
ciatrより
アルバス・ダンブルドアと弟のアバーフォース、そしてグリンデルバルドの3人の決闘の結果、妹のアリアナは死んでしまったのです...
ここはかなり重要な設定になりそう。
こうやって過去の流れを見ていくとグリンデルバルドがマグルを支配する世界を建設したい理由が何となくわかります。
1作目でも魔法使いの存在を周知させるために騒ぎを起こしていますよね。
グリンデルバルドはアリアナに起こった悲劇を繰り返さないためにも魔法使いの存在を知らしめマグルを管理したいと考えているようです。
ファンタビは善と悪ではなく善ともう一つの善が戦うことになる
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ハリーポッターでは絶対的正義としてハリーが存在し、絶対的悪のヴォルデモートと対決するわけですが、『ファンタビ』は違った構図になりそう。
アルバス・ダンブルドアが考える善とグリンデルバルドが考える善。高き理想がゆえにこの2つがぶつかり合うことになるんです。
これはかなりおもしろそう!!
グリンデルバルドは作中「より大きな善のために」というセリフを繰り返しています。
グリンデルバルドは実はいい人説
まだ1928年の段階で魔法界は人間界にその存在を必死に隠しています。
しかしハリーが生きた時代にはすべての人が魔法の存在を知ってはいないものの首相やダーズリー家など一部の人には明かされています。
またこの時代は魔法使いはノーマジ(マグル)と結婚できません。これがクイニーがグリンデルバルド側につく理由になるのですが...
半純血とは、先祖のなかに少なくとも一人以上のマグル、マグル生まれの人物が含まれている魔法使いのことである。1990年代の頃には、魔法使いのほとんどは半純血であった。もし、純血を貫いていたら魔法族は絶滅してしまっていた
ハリーポッターwikiより
驚いたことにハリーが生きた時代では「魔法使いのほとんどは半純血であった」という設定があるんです。未来では魔法使いがノーマジ(マグル)と結婚できるようになっているんですね。
「もし、純血を貫いていたら魔法族は絶滅してしまっていた」という記述があることから魔法使いがこれから激減する大事件が起こるんでしょうか?
ただ一つ確かなのはグリンデルバルドが起こした問題提起が魔法界に何らかの変化をもたらしたということです。
クリーデンスの正体...アウレリウス・ダンブルドアとは誰なのか?
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ファンタビ1で登場したクリーデンスですが、まさかのシリーズを通してのキーパーソンだったんですね。オブスキュラスを宿すも10歳以上生きていることから非常に強い魔力の持ち主だということが分かっています。
ファンタビ2では"レストレンジ家の家柄なのでは?"とミスリードを誘いながら、物語の終盤でダンブルドア家の血筋だと明かされます。
ただハリーポッターのシリーズでは前述した父パーシバル、母親のケンドラ、弟アバーフォース、妹アリアナ、そしてアルバス・ダンブルドアと5人家族であったとされています。
更に時系列を整理していくと大きな矛盾が見つかります。
アリアナの暴走によって母ケンドラが亡くなるのが1899年。ファンタビ1は1926年の話ですので27年前にはダンブルドア家の母ケンドラは亡くなっていたんです。
クリーデンスは1926年時点で10歳を越えていたとはいえアラサーには見えませんでした。ですのでケンドラの息子である可能性はほぼ否定されています。
考えられる案としては
- アズカバン送りにされた父パーシバルの血を受け継いだ説。腹違いの兄弟というやつですね。
- 本当に兄弟説。老化しない何かが発生している
- グリンデルバルドの全くの嘘
かなり強力な魔力を持っていることから名門の血筋であることはほぼ確定かと思います。そう考えると1のダンブルドア家の血を受け継いでいる説が濃厚ですかね。
クリーデンスの正体にも注目していきたいです。
ファンタビの主人公はダンブルドアではなくニュート・スキャマンダー。ここも重要
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ダンブルドアの物語だーーーーと熱く語りすぎて主人公ニュート・スキャマンダーについて語っていませんでしたね。
ファンタビの主人公はダンブルドアではなくニュート・スキャマンダー。
おそらくグリンデルバルドを倒すのはニュートだと思います。
ダンブルドアが「彼を止めれるのは君しかいない」とニュートに話すシーンがありました。
物語終盤で二フラー(金属が好きな魔法動物)がペンダント的なものをグリンデルバルドから盗んできてそれをダンブルドアに渡します。
「ああ言ったのは血の誓いを立てたから戦えなかったんですね」と種明かしされます。
このペンダントが血の誓いの元凶であり、戦えない理由なんですがダンブルドアは「破壊できるかもしれない」と言っていました。
血の誓いを破る方法があるのであれば「彼を止めれるのは君しかいない」とニュートに話すのはおかしいです。
やはりグリンデルバルド及びクリーデンスを止めれるのはニュートしかいないと考えるのが妥当でしょう。
兄テセウス・スキャマンダーはおそらく闇堕ちする
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ニュートの兄は第一次世界大戦で戦争の英雄と称されているとても優秀な人物のようです。
ですがダンブルドアから「グリンデルバルドの集会には近づくな」と言われており闇堕ちを匂わせています。
純粋無垢なイメージがあり、そういった人はグリンデルバルドの巧みな話術に影響されやすいと思われます。現にクイニーが闇堕ち...
また、婚約者のリタ・レストレンジはホグワーツでの描写で「L♡N」という机のラクガキを眺めておりリタ・レストレンジが本当はニュートが好きだった可能性も...
それがきっかけで闇堕ちするのでは?と思っています。
兄弟対決という熱い展開になるかもしれませんね。
グリンデルバルドはニュートの心に敗北する
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グリンデルバルドはダンブルドアに負けることは確定しているんですが、その戦いのキーマンはおそらく主人公のニュートでしょう。
ハリー・ポッターは絶対的な正義感の持ち主であるのに対し、ニュートはどこまでもフラットな目線の持ち主です。
「理解できないという理由で生物を殺すのは許せない」と語っているシーンが印象的です。
保守派の魔法使いとグリンデルバルド派...どちらの立場にも理解を示すことができるニュートがグリンデルバルドの隙を作るんじゃないかなと予想しています。
*ニュートは英語のneutral(ニュートラル・中立)が由来ではないかと考えています。
2作目終わりに「付く側を決めたよ」とニュートの決意を示すシーンがあります。
『ファンタビ』は善と悪の単純な対立構造ではないので3作目の波乱を暗示しているのではないでしょうか。3作目ではニュートの決意が裏目に出そう...物語はより混沌の渦にのまれるのでは!?
『ファンタスティックビースト2/黒い魔法使いの誕生』をガチ考察まとめ
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脚本家のJ.K.ローリングはハリーポッターで描けなかった部分を描きたいんじゃないかなと思っています。
というよりそうじゃないとファンタビを作る意味がありません。
よく見てみるとハリーポッターとは正反対に作っている部分も多いです。
ヴォルデモートとグリンデルバルド、ハリーポッターとニュート。
善と悪ではなく善ともう一つの善というのが今作のテーマなような気がしています。
1作目の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』はAmazonのレビューで"大人のハリーポッター"と書かれていて子供だましもいいとこだよと思っていたんですが...
2作目ではかなり複雑なプロットになっていてガチで『ファンタビシリーズ』は"大人のハリーポッター"になる予感がしています。
ただの世界観を継承したスピンオフ作品になるかと思いきやハリーポッターシリーズと密接に絡み合った作品になりそう。
どんな新しい発見があるのか3作目に期待したいです。
ちなみに3作目は2020年公開予定!!
2作目が公開したばかりですが3作目が待ちきれない
*配信情報は執筆時時点のものです。詳しくはHulu公式ホームページをご確認ください